本朝金瓶梅

林真理子さんの作品は、軽いものから本格的なものまで、本当に幅が広いですよね。
こういっちゃあ何ですが、あの方くらいご自身の風貌についてコンプレックスを抱いておられる女流作家は珍しいんじゃないでしょうか?
確かに、『ルンルンを買って・・・』のころの林さんの写真を見たときは、ちょっと引きました。
本の内容には、自身の恋愛経験が赤裸々に書かれていましたので、いったいどういう人が、こんなに奔放にの駆け引きを楽しんでいるんだろう?と、すごい興味を惹かれました。
そのころ、林さんは、ワイドショーのコメンテータとしてTVの露出が多かった。歯に衣着せぬ発言が受けた反面、随分叩かれたこともありましたよね。
私は、あのころの林さんを見て、すごいショックを受けたことを覚えています。


分厚い唇、相撲とりのような巨体、舌足らずな話しかた。
「東京じゃあ、こういう女性が、恋愛の奥義を究め、それを本にしているんだ・・・・」



その後、大きな文学賞をお取りになって、本格的な小説家へと成長されましたが、その合間にも軽妙なエッセーを次々と発表し続けています。


この間、久々に図書館で林さんの作品を借りてきました。
『本朝金瓶梅
本家本元中国の金瓶梅は、読んだことがありません。
高校時代に文学史で、中国では発禁の憂き目にあったほどの官能小説だったというのを聞いた覚えがあります。


林さんの『本朝』はを読んで、あまりにもあけっぴろげな表現に、「ドン引き〜」した一方で、林さんがこの後、どういう方向に向かっていくのかと、すごく心配になってきました。


とてもこの場で紹介できるような内容ではありませんが、興味のある方は、是非是非ご一読を。
「ドン引き〜」間違いなしです。