選択授業

やったー。
昨年度末から、ずっと心の重荷になっていた選択授業の面子が、明らかになりました。
策を弄した感は否めませんが、
「策を弄してよかった〜」
と、思ってしまうのが私の浅ましいところです。

古典の海にどっぷり漬かろう。読解中心。難問にもチャレンジしよう」
のコピーで、私のクラスを選んでくれるような生徒は、そこそこ国語が好き・もしくは興味がある人だろうという読みが当たりました。26人という少人数、しかもやる気のある生徒を担当させていただけて、感謝以外のナニモノでもありません。



まずは、第一回めということで、この一年の授業内容の予告と、授業の進め方と、古文読解の心得と、一年・二年の教科書からの出題で、一時間使いました。
今年は、恐れ多くも、私の大好きな古典のひとつである源氏物語を一帖ずつ見ていきます。
源氏物語の内容は、1〜33帖が、光源氏の青春時代で、34〜41帖が晩年、そして42〜54帖が光源氏の死後という構成になっています。
三年生だと、三学期はほとんど授業がなくなってしまうので、33回あるかどうかは分かりませんが、がんばって第一部くらいは読みたいです。



そもそも、中学で習う古典が生徒に不評なのは、内容が健全すぎるからなんだと思いませんか?
春の明け方にみる山の景色が美しい・・・とかいわれても、全然血が騒がないでしょ?
でも、光源氏が、天皇の妻である藤壺と密通して、出来た不義の子が、皇太子になる、という話だったら、鼻血が出るほど興奮しません?
( 私は、今でも高校のときに習った「夕顔」の授業が忘れられません。)


中学生相手なので、古文そのものの味わいじゃなくて、コピーにも書いたとおり、古典の海にどっぷり漬かるというのを授業の目的にしています。
例えば、第一帖の桐壺なら、「天皇のお后のランクについて」とか「後宮」とはどういうところかなどを、説明します。

もちろん、30分は「本日の演習」というコーナーで、実践問題にも挑戦していただきます。


今日、クラスの面子を見たら、ますます教材の準備にも熱が入るわ〜。