花の庭

通勤途中の楽しみは、美しく手入れされた庭に咲く花々をみることです。
小さな敷地でも、配置や配色を考えた庭が作ってあるのを見ると、通行人(自動車で通っていますが・・・)としてはとても癒されます。ほんの一瞬、そのお宅の横を通るだけなのに、花々の印象が強いためか、イメージとしては随分大きな庭として残っています。
逆に、乗用車3台が軽く駐車できそうな広々とした敷地を全て無表情なコンクリートで埋めてあるようなお宅は、印象が薄いです。



以前NHKの番組「ご近所の底力」で、高層マンションで空き巣に入られないようにするための対策のひとつに、「住人が力をあわせて花を植える」というのがありました。
季節の花が美しく咲いているような建物は、通行人が
「あっ、きれいだわ」
「かわいらしい花だわ」
などと花をみるようになります。
実は、通行人の視線はというは空き巣狙いにとっては一番嫌なものなんだとか・・・・。
通行人が無意識に見上げて花を見る。これが知らず知らずのうちに、空き巣被害の抑止力となるのだそうです。



これは大いに納得できます。
しばしばひっかかる信号機があって、その道沿いにきれいな庭をつくっているお宅があります。私は信号待ちをしている間中、ずっとその庭を鑑賞しています。
「明日くらいは、あのチューリップが咲きそう」とかね。
運よく信号にひっかからないで通過してしまった日は逆に、
「しまった。あの花を見そびれた!」
と思うこともあります。
一方、駐車スペースだけという殺風景な庭を、ずっと鑑賞するということはないですから。



今は、たいていのお宅の庭で、バラの全盛期が終わって、そろそろアジサイが花芽を膨らませ始めています。
去年、玄関先に真っ白なアジサイを咲かせていた庭がありました。
今年もそろそろアジサイのシーズンで、いつごろ咲くかしら?と、楽しみにしています。