USJのファストパス

先週は勤め先の中学校の修学旅行がありました。
行き先の一つにディズニーランドがあるということでした。何度も行ったことのある生徒が大半だと思いますが、何度行っても、やっぱり楽しいのがディズニーランドですよね。今回の旅行では、六時間もディズニーランドで過ごせるという生徒にとっては夢のようなスケジュールが組んであるそうです。


「団体入場でもファーストパスが使えるのかしら?」
という話から、とある先生が、
「大阪のUSJのファストパスは、教育上良くないねぇ」
といわれました。
何時間も並んでいる人の横から、パスを持った人が涼しい顔をして牛蒡抜きしていくのは怪しからぬということでした。
「小さな子どもに、なんであの人たちは、すぐに入れて、私は並んでいるの?と聞かれたら、何と答えたらいいか」
と、言っておられました。



さすが教育に携わる方は、視点が違います。
「平等じゃない」ということに対して、すごくアンテナが敏感になっておられるのでしょう。


でも、これは不平等じゃないです。
入場料の約二倍の値段を払った人が買った、 「時間」という商品なんです。
USJの園内で昼ごはんをホットドッグで済ませる人もいれば、レストランに席を予約してコースを頼む人もいます。でも、一人7000円のコースを注文した人のことを「不平等だ」とは言いませんね?
時間やサービスも歴とした商品です。
もしも、お偉いさんがコネを使って長い列に並ばずに横入りしたなら、これは不平等です。
でも、ファストパスで時間を買って、列に並ばないのは不平等ではありません。




・・・・・・・と、思いましたが、あえて反論はしませんでした。