源氏物語中間報告

三年生の国語選択授業は、紫式部源氏物語を取り上げています。
源氏物語あらすじを知っている日本人って、実はそんなに多くないのでは?と、推測しています。
原文で全て読んだことがあるという人は、大学の国文学科で、平安時代の文学を専攻した人くらいじゃないですか?
日本人なんだから、せめて、あらすじくらいは知っていても「バチ当たらないんでないかい」というわけで、中学生にはちょっと刺激が強すぎるかも知れませんが、毎時間、一帖ずつ、あらすじをたどっています。50分のうち、前半20分が源氏物語で、後半30分は、古文読解の演習です。


いままでに、六回選択授業があって五帖まで読み進んでいます。
前回で、有名な「帚木三帖」が終わった時点で、登場人物のまとめをしてみました。
「いままでに出てきた女性の名前を、いくつ覚えているかな?」


すごくおもしろいことを発見しました。たまたま男子生徒に当てたんだけど・・・・、
T君 「六条御息所です」
私  「T君は、生霊となって恋敵を取り殺すような情念の女性
が好みな のね」
S君 「夕顔です」
私  「S君は、はかなげな薄幸の女性に引かれるタイプなんだ〜」
Y君 「空蝉です」
私  「ひょっとしたら人妻好みかな?」
・・・・
というふうにコメントしていったんだけど、皆、まんざらでもないという表情なんです。
意外と、自分の好みのタイプの名前を覚えているのかも、と思ったのでした。

その証拠に、軒端荻は、いってみれば空蝉のダミー的存在のせいか、印象が薄くて、一番最後まで名前が出てきませんでした。