字が下手

昨日のニュースもまた気が重くなるような事件を報じていました。
18歳のC中学校の卒業生が、夏休み中に学校を訪れて、ブラスバンド部員の前で顧問の先生をナイフで刺した、という事件です。



犯人の同級生と思しき人のインタビューの中に、中学二年のときに、先生から字が下手だといわれてたことにキレて先生をなぐったことがあるとの話が出ていました・・・・


ちょっとぉ「字が下手」とか「字が汚い」とか「読めません」なんていうコメントは、テストの返却のたびに普通に使っている台詞なんですけど。
特に、私の場合、自他共に認める悪筆なので、
「□▽君の字の下手さは、堂々私の弟子として通用するレベルに達しています」
くらいのことは日常茶飯事的に使っています。


もちろん今回の凶行は、いろんな感情や状況が重なって起きたことでしょうが、いくらなんでもこれは「人のせい」にし過ぎじゃないですか?
対人恐怖症になったのは、中学の時の担任のせいだ、なんて言われて三年後にナイフを突きつけられるようなことってあり?
それを言い出したら、この教科が嫌いになったのは教科の担任のせいだとか、運動が苦手なのは、あの先生と相性があわなかったからだとか、成績が上がらないのは先生の教え方が下手だとか、なんでもありになってしまいませんか?


確かに、反りの合わない人っていうのはいるだろうし、気に食わないところや、それで損することもあるかもしれませんが、そういう不利を極力なくすために、教科ごとに違う先生が担当しているし、部活動や委員会や選択授業といった特別活動でも個性が発揮できるようになっていますよね。



とにかく、最近の凶行を引き起こす人たちの言い分って、
「自分は悪くないけど、親や社会や会社や行政が悪いから仕方が無いんだよね」
という論理が多いような気がしています。