終戦記念日

今、中学三年生の国語で、石垣りんさんの「挨拶」という詩を扱っています。
作詩の背景に、原爆投下から七年後、GHQの報道規制が解除されて朝日新聞社が「アサヒグラフ」を出版したという事実があります。敗戦後の占領下では、そういう規制もあったのでしょう。


詩・詩歌って、私自身は、イマヒトツピンとこないところがありました。その大きな理由が、作品の背景が読めてこないところでした。
今回、教材研究のために教科書の解説書を読んで、初めてストンと心に落ちた気がします。


教室で教科書を開く前に、
「万が一、って事がありますので、一応、次の年表の空欄をうめてみましょう」
と、太平洋戦争〜終戦までの時代背景を聞くプリントと、原爆被害の写真をコピーしたものを配りました。


中学三年生の何人くらいが、終戦記念日が、何年何月何日であると正答が出せると思います?
四分の一ですよ。
(太平洋戦争の始まった年月日を答えられた人は二人でした。)



広島に原爆が投下された日については、三分の一くらいは知っていました。
テレビやニュースでの原爆慰霊祭の中継や、新聞の記事にもなりますので、そういうメディアをみている生徒は、なんとか答えられたのではないかな。


こういうことって、中学三年生が知らなくていいこととは思えないんだけど・・・・・
少なくとも、終戦記念日くらいは答えられ当然だと思うんだけど・・・・・