私立高校の説明会

昨日は、私の勤め先の中学で、三年生とその父兄に向けて、私立高校の入学説明会というのが開かれていました。
私が中学生だったころ、そんな企画はなかったと思うのですが、今では、どこでも少子化で生徒の獲得に必死なのかも知れません。


私の同僚の非常勤の先生が、父兄に混じってお話を聞いてきたそうです。
もちろん自校のいいところが宣伝されていたようですが、どの学校も意外と正直に校内の実情をお話されていたようです。例えば、進学率とか、部活動とか、風紀のことなど。
いろいろ参考にはなったようでした。


ところで、私も帰りがけに、ちらりと説明会の様子をのぞいたのですが、思いのほかに父兄席がガラガラだったので驚きました。この時期で、受験生の父兄向けの、入試に係わる情報なので、てっきり大入り満員状態になっていると想像していたからです。

同僚の先生によると、50から60人の出席だったそうです。生徒の人数の四分の一くらいでしょうか。
気持は分からないでもないです。
「うちの子は、絶対に公立へ行かせます」
「うちは、私立なんか考えていません」
「上の子どものときに聞きました」
など。


私も、自分の息子たちが私立へ通うまでは、まったく私立のことを知りませんでした。
特に愛知県では、公立偏重の風潮が強くて、成績のいい子は公立へ行き、そうでない子は私立へ行く、という暗黙の了解みたいなものができているのは否めません。
でも、最近、世間を知るようになって、これはかなり思い込みが強いんじゃないかという気がしてきました。
私立高校は、たとえば自分の高校の上に大学がない場合でも、随分沢山の有名大学との提携があるらしく、そこそこの成績を収めていれば、大学への推薦が割合簡単に出るらしいということです。
たとえば、女の子で英語だけは得意だけど、理数系の教科は苦手というようなことって、ありがちじゃないですか?
そんな時、無理してランクを下げてまで公立にいくより、初めから英語に絞って大学のターゲットを当てたら、かえって公立高校から狙うより、簡単にいけるとか・・・・。


つまり、すごく無理して公立一本に絞る必用はない、ということ。
もちろん志望校に入れれば一番なんだけど、他にもいろんな選択肢があることを、知るといいかも。
唯一の難点は、授業料に格差があることなんだけどね。