二学期後半

一年間の学校行事スケジュールは、私たち非常勤講師にとってはテストを中心に回っています。
正規の教員の方は、体育大会だの文化祭だの、修学旅行だの、遠足だのという行事があって、年間のスケジュールは私たちとは違う感覚で捉えられているかもしれません。


ともあれ、二学期の中間テストは終わりました。
私の中では、次の目標は、11月下旬の期末テストになりました。
二学期は、なんとなく一年で一番長い学期で、一番勉強が進む時期だと思われがちですが、多分タイトな日程で授業が進む時期だと思います。
九月に体育大会、十一月に文化祭という学校の二大行事がありますし、なぜか祝日が多いのです。
私の経験上、一番ゆっくり勉強できる学期は三学期だと思います。
三年生は別としてですが・・・



二学期後半は、国語の教材としては一番扱いやすい単元が集まっているところです。
古文と漢詩の単元だからです。
ちなみに、私が一番嫌いな単元というのは、「ディベート」だの「パネルディスカッション」だの「調べたことを発表しよう」だのという評価項目で言うところの「話す・聞く」の単元です。
これって、参加する生徒と、参加していない生徒というのがはっきり別れてしまって、参加しない方のグループの生徒は、正真正銘のお客さんになってしまうからです。
上手くやっていく実力のある先生がやれば、全員参加で盛り上がるのかも知れませんが、私にはそれだけの力もないし、真実のところ、自分でやっていても全然楽しいとは思えないのです。



以前、市の教育委員会主催で、非常勤講師のための講座に参加したことがあります。その中で、D先生がおっしゃった、私の座右の銘にもなっている言葉があります。
「自分が楽しいと思ってやる授業でなければ、生徒は絶対に楽しいとは思っていない」
というお言葉です。
私は以来、毎日、明日の授業の準備をしながら、この言葉を自問しています。
「これは絶対に面白い」
というところを必ず一つは作っているつもりなんですが、それでも、ジェネレーションギャップか、環境の違いか、興味の対象が違いすぎるのか、「面白い」という反応が皆無のときだってあります。
そんなときは、よし、次回は別の手でいこう、と気をとり直して準備をします。
私は、昔から古典が好きだったので、このあたりの単元は準備していてもすごく楽しいんです。