進学先

中学三年生は、今の時期は進学先の学校決めで悩み多き時を過ごしているようです。
でも、私の見る限りでは、生徒以上に、担任の先生方の方が頭を悩ましておられるみたい。
生徒の内申書の点数が足りないとか、実力以上の高校を目指しているとか、経済的な理由で私立へは行かないとか。



以前、大阪府橋下知事と私立高校生が、学費の助成金を巡って陳情している様子をテレビで見ました。
なぜ私立を選んだかとの質問に、
「中学の時の担任がここに行けといったから」
というような答えが多かったことに驚きました。
こうなった(学費の高い私立に通うことになった)のは、中学の時の担任が全て悪いといっているような物言いに、あきれ果てたものです。



そんなことを思い出すと、中学三年生の担任が、なにもそこまで真剣に生徒の行き先について考えてやる必要はないんでないの?という気がします。
もっと事務的に、○○高校合格者の平均内申点は40点です。とか、昨年は校内実力テストの85%正解者が最低合格ラインでした、とかね。そのほうが本人も父兄も安心するし、受験校決定の明確な指針になるよね。
なにしろ、それだけの学力になったからには、それだけの学習の歴史があるわけで、そのことに気づいていない以上、一生「自分が私立へ、または自分の意に沿わない高校へ行くことになったのは、担任のアイツが行けといったから」という思いから脱することはないでしょう。



受けたいところを受け、受かればよし、すべれば滑ったまで。
もちろん、相談に乗ってあげるのは構いませんが、最終的に結論を出すのは、やっぱり本人なんじゃないのかな?