超短期集中型

先日、息子Bの中学で学級懇談会がありました。
そのときに、たまたま同じテーブルに座ったお母さんから聞いた話。


担任の先生が、
「皆さん方、去年の今頃を思い出せますか?」
「二月の受験日には、このクラスからも数人が受験生担当の在校生として、六年生のお世話をする生徒がいます」
とおっしゃいました。
実は、我が家の息子Bも、その「お世話係」をやらせていただくのですが、本人は、もうやる気満々です。



そんな話がでた後で、自由にご歓談下さいといわれたときに出た話です。



なんと、彼女の息子は、小学校六年生の夏休みに、たまたま私学のパンフレットの部活紹介をみて、いきなり
「おかあさん、僕、ここの部活がやりたい」
と言い出したというのです。
夏休みに、受け入れてくれる塾を探しましたたが、この時期に受け入れてくれるような大手の塾はなく、仕方なく近所の個人経営の小さな塾に入れたそうです。
塾長さんは
「一か八かですが、やってみましょう」
とおっしゃって、
「今からでは彼の学力ではとても無理なので、基礎コースと発展コースの二つを受講してください」
といわれました。



二つのコースを受講するとどういうことが起きるかというと、九月からの四ヶ月と十日の間は、平日は毎日四時半から九時半まで塾で勉強。土日祝日は朝八時半から夜九時半まで塾で勉強、ということになったのです。
「本当に、毎日なの?」
との質問に
「正真正銘、毎日です。」(キッパリ)と答えておられました。


これだけやれば、超短期集中でも合格出来るんですね。
やり始めるのに、遅すぎるって子はないってこと。
本人もよくやったけれど、親は大変だっただろうし、更に言えば、それに付き合ってくれた塾長さんも並みじゃない。
ちなみに、塾長さんからはこんな提案があったそうです。
「これは、賭けみたいなものなので、二つのコースを受験しても、受講料は一つ分で結構です。ただし、合格した暁には、塾の広告にもなるので、是非名前を公表させてほしい」
との事だったそうです。


彼が合格した後で、しばらくは、いろいろな方からの、問い合わせや祝辞で、家の電話が鳴り止まなかったそうです。