椿

今年も庭の椿が美しく花をつけています。
ところで、椿の花って、花瓶に生けにくくないですか?生けにくさには二つの理由があります。
一つは、花が重いので、一日か二日でポタリと落としてしまうこと。
もう一つは、花をつける枝が短くて細いので、短くしか切れないこと。だから必然的に一輪挿しみたいな花瓶にしか飾れませんでした。


今年は、発想を変えて、椿は花瓶に生けないで、ボール状の器にこんもりと生けるようにしました。
すると、前の二つの問題も一気に解決しましたよ。
花の頭が下を向かいなので、重さで花が落ちることはなくなります。
また、この生け方だと、茎の長さは五センチもあれば十分事足ります。



嬉しいことは、まだまだありました。
この形状だと、食卓に置いてあっても、視線や動線の邪魔にならないので、食事中でも場所を移動させなくてオッケーです。丈の長い茎の花は、ゴージャスですが、実は我が家のような小さな家では、飾る場所を探すのに困ったりします。テーブルの上に置くと、椅子に腰掛けたときに視線の先は茎ばっかり、という事態になりがちです。


そろそろ沈丁花のつぼみも膨らみだして、庭の草花も活動を再開した様子。なんとなく心が弾みます。