怖いものなしの人

私の授業は先週の木曜日に最終でした。
今年の三年生は、本当に手のかからない生徒たちばかりでしたから、「あの子達が卒業して、寂しくなるわー」というのが本心でした。
二年生のクラスは、概ね「良い」ですが、約一名の男子生徒に手を焼いていましたから、最後の授業が終わったときの本心としては「ほっ」としています。


残りの生徒の皆さんには大変申し訳ありませんが、一人でも授業を乱す輩がいると、教える側としては、モチベーションが一気に下がります。


卒業した今年の三年生は、どの先生方も口をそろえて「近年になく良い学年だった」と言います。
前から不思議だったのですが、学年のカラーというのは、どこで形成されるのでしょうか?
生徒の質なのか、教師陣営の力量なのか、はたまた父兄の学校に対する理解度なのか?


授業に入っていて感じるのは、クラスの雰囲気を乱す生徒がいなければ満点で、一人なら何とかなるかも・・・で、二人だと難しい・・・で三人いたら授業は崩壊かも、ということ。
クラスの雰囲気を乱すというのは、ただ単にうるさいというのもありますが、私が気にしているのは、クラスにいじめられっ子がいることを指します。
件の生徒が何か発言すると、野次が飛ぶとか、隠語で話されるとか、そういう陰湿さがあるものです。


私が入っているクラスは、ものすごく分かりやすい形の野次が飛びますから、その都度厳しく注意できますが、これを陰でやられたら、教師も気づかないことがあるかもしれません。




問題の生徒は、成績的には最下位の椅子を温めているような人で、確かに彼には、学校に怖いものなんか何一つないのでしょう。やりたい放題、いじめたい放題、騒ぎたい放題で、ほとほと手を焼かせてくれました。