敬語

三年生の国語は、この時期、「敬語」の単元を学習しています。
正しい敬語で話すのは、大人でも難しいとされています。
中学生で自在に敬語を操る、というのはなかなか難しいですよね。



敬語の動詞を一覧表にして、
「三分間集中して、この表を覚えよう!」
というと、ほとんどの生徒は、必死になって覚えてくれます。
「校長先生が食べる」
というと、全員で
「校長先生が召し上がる」
といった具合に何度か練習して、いざ演習問題に挑戦。



すると、ちゃんと出来ちゃうのです、演習問題が。
手順としては、まず動作の主を丸で囲み、動作の主が自分でなければ尊敬語を使い、動作の主が自分なら謙譲語を使うのじゃ。
例えば、「齋藤さんに教えてもらう」という文の場合、動作は「教えてもらう」で、動作の主は、隠れているけれど「私」。
だから、「教えてもらう」は、謙譲語に直して「教えていただく」になります。



面白いように正解が出て、かなり自信がついたところで実践問題に挑戦すると・・・・



「もしもし、お母さんはいらっしゃいますか?」
の答えを即答してもらうと、
「いいえ、お母さんは、いらっしゃいません」
「いいえ、お母さんは、おらっしゃいません」
「いいえ、母は、いません」
と、かなり危なげ。


「どうぞ、召し上がってください」
「はい、召し上がります」
「はい、召し上げます」
「はい、お召し上がりです」
「はい、食べます」
と、クラス中が大笑い。


ところが、先ほど笑っていた生徒も、実際に敬語を使った会話に参加してもらうと、かなりおかしい日本語になってしまうのです。失敗しないように緊張するのかも知れませんが・・・・
みんなで、改めて敬語の使い方の難しさ・・・知識と実践のギャップを実感した一時間でした。