ヴィンテージ梅酒

只今、下戸返上プロジェクトを展開中です。一滴もアルコールを嗜めない女なんて、つまらないじゃないですか!ビールをガバガバ飲んでプハーっという年でもないような気がするのです。
目標は、カクテルをお洒落に一杯か二杯飲んでも顔色が変わらないくらいのレベルです。



春頃はチョーヤの梅酒を買ってきて飲んでいました。
今年は実家で取れた無農薬栽培の梅が手に入ったので、自分で梅酒を作ってみました。
そろそろいい色に漬かってきて、秋には自家製梅酒が楽しめそうです。


さて、梅酒を漬ける話をしたとき、実家の母が
「うちに、すごいヴィンテージものの梅酒があるけれど、よかったら飲まない?」
といって、返事を待つまでもなく、ごそごそと探しだして、なにやら怪しげな真っ黒い液体の入ったガラス瓶を持ってきました。
「ひょっとして、梅酒っていうのはこれのことかな?」
と、悪い展開を予期してかなり引き気味に質問すると、
「そうだよ。まあ〜凄い。59年と書いているから、四半世紀前のだわ」
とのお答え。



母にはすごく悪い癖があります。梅干・らっきょ・果実酒などの保存食を消費する以上に沢山作って、それをいつまでも保存しておくという癖なのです。
今までで一番のけ反ったのが、100年前の梅干というのもで出てきた時。
これについては、話が長くなりますので次の機会に回しますが・・・

25年前の梅酒なんて、体に悪そう。きっと腐ってる。味が悪い。という私の反撃は一切耳に入らないらしく、
「いいものがあってよかったじゃないの。これで、農薬たっぷりの中国産梅で作られたどこかの梅酒より、よほど安全だし、物がいいから。」
と、体よくヴィンテージ過ぎる梅酒を押し付けられてしまいました。



恐る恐る試飲してみると・・・・・腐っている様子はなく、とりあえず梅酒らしき味はするのですが、25年という年月を経て、アルコール分は飛んでしまったみたい。味は・・・・・そうだ、何かに似ていると思ったら、養命酒にそっくりです。