石黒さん、再び

お盆の真っ最中に図書館に行ってきました。けっこうを持て余している方は多いようで、駐車場は満車状態でした。



以前にも紹介しましたが、私は石黒智子さんの本が大好きで、時々借りてきては熟読します。気力と体力と時間が有り余っている時には、彼女の本を読んでは自分の台所を見直して、整理整頓と小さな改善を加えます。



今回の本は「わたしの日用品」という本です。台所用品に留まらず、クリップやハサミや鉛筆削りなどの文具から、バス・トイレ用品まで、彼女のこだわりと審美眼で選び抜いた製品が紹介されています。トイレットペーパーのホルダー一つとっても、気に入るものが無いなら、使わないという徹底したこだわりを実践しているようです。そこまでのこだわりについて述べられると、少々肩が凝るのですが、いずれにしても、私の憧れの主婦の一人です。



それにしても、石黒さんちの台所の美しさについては、毎度のことながら感服します。チリひとつ、曇り一つない台所。それでいてモデルルームのような白々しさが無いのは、当然のことながらそこで日常の生活が行われているからです。
毎日料理して、あの美しさって、一体何?
肉に塩をふりかけるじゃない?その時、肉のべとべとした手で塩つぼの蓋を開けるじゃない?料理が終わって一応は拭くけれど、輝くほどには磨かないでしょ?ところが、石黒さんちの台所用品は、汚れていないというレベルじゃなくて、輝いているというステージにいるわけ。もうすべてのものが輝いているステージよ。
手垢で汚れた砂糖や小麦粉の入れ物の蓋を磨き、水道のノズルを磨き、ステンレスの曇りを磨き、壁に散った油の飛沫を落とし・・・一日がかりでピカピカに(見える範囲は)したら、その日はもったいなくて料理をする気が失せますってば。


これを365日毎日繰り返している石黒さんには、本当に敬服しています。