「酷すぎる!」生徒の話

新任の先生は、ある一定の割合で研修を受けています。「初任研修」というやつです。
多いときで、月に二回、大抵は月に一回の割合です。


「初任研修」で抜けてしまった先生の補欠に入る役は、「初任研後補充」といって、非常勤講師が受けもちます。
この「初任研後補充」、私も何度かやりましたが、実はこれほど気が重い仕事もありません。
なにしろ、クラスのメンバーについてろくに情報もないわけで、どういう雰囲気の学級なのかとか、問題行動をする生徒をどのように扱ったらいいのかとか、何も情報がない上に、担当の先生がやっている授業の内容の続きをや
るわけですから。


幸い、国語の場合は、担当の先生の授業の内容をそのまま受け継がなくても済む、いくつかの単元(「漢字の成り立ち」とか、「音読みと訓読み」とか、その手の単元)を単独でやらせてもらいましたので、少しは助かりました。


英語とか数学などの少人数クラスの教科は、もう一方のクラスとの兼ね合いもあるので、きっちりと授業をすすめないといけないのです。


今日、英語担当の非常勤仲間の愚痴を聞いて、本当に気の毒になりました・・・・
「お前は家でどういう教育を受けてきたのか」
「お前が詫びを入れてくるまで待っておいてやる」
「お前は謝ることも知らん最低の奴だ」


上の「  会話  」は、先生が生徒に言った言葉じゃありません。
生徒が先生に向かって吐きかけた台詞なんですよ〜。
家で、どういう教育を受けたら、そういう台詞が言える14歳に育つのか、本当に親が見てみたい。(怖いもの見たさです)
言い忘れましたが、この暴言を吐いたのは女子生徒です。



気の毒なのは、そういう生徒と一緒に教室にいる他の生徒たちです。
本当に、そう思いませんか?
そういうご迷惑問題児が一人いたら、教室の雰囲気は悪くなるし、授業は中断するし、先生のやる気はマイナス300パーセントになるし(私なら早くチャイム鳴れ、と祈っています)、いいことが一つもない。


公立中学の怖いところは、そこです。
私立中学なら、停学とか退学とか、そういう最終兵器があるけど、公立中学でそんなことをやった日には、翌日の『朝ズバ』で、みのさんから
「いいですか、○○市には、こんな問題教師がいるんですよ皆さん。どう思いますか?」
とかなんとか言われて、日本中の視聴者からぼこぼこにやられちゃうんだろうなあ。



おばさん非常勤仲間が、早く元気を取り戻してくれるように、応援してます。
まったくヒトゴトじゃないですから・・・