水筒おじさん

職員室で私の前に座っているのは、以前にも登場しましたが、相撲とオヤジギャグを生きがいにしておられるのでは?というくらい、ノリの良い人です。


私は、もともと相撲取りには全然興味がなかったんだけど、毎日のように相撲の話を聞いているうちに、なんとなくテレビやニュースで相撲が流れていると、耳を傾けるようになりました。
それくらい毎日相撲の話を聞いています。



相撲おじさんは、休みの日になると、奈良県にある(らしい)相撲博物館とやらに出かけて、そこに所蔵している相撲雑誌などのコピーをしてくるのだそうです。
信じられないことに、歴代の横綱の名前とか、人々の記憶に残るような取り組みのことなど、そりゃあ詳しく覚えているとのことです。
世の中には、円周率を何万桁も暗記するような人もいるようだから、歴代横綱の名前を覚えるくらいは、まっとうなほうかもしれませんが、それを覚える喜びが私には理解ができませんが・・・。



更に、おじさんの定番「オヤジギャグ」にも日々精進して磨きを掛けています。
おじさんは、水筒持参で学校に通勤してきます。
生徒の中では水筒持参するものもチラホラ見かけますが、職員で水筒持参者は珍しい。
ある時、生徒が
「先生、珍しいですね。毎日水筒を持ってきているんですか」
と話しかけてきたそうです。
おじさん先生は、得意のオヤジギャグで返答します。
「はい、そうです。私は水筒を持参ですから」→「水筒おじさん」


幸運にも、この生徒には理解してもらえたようで、とても笑ってくれました、と報告してくれました。

ただ、中学生だと、まだ正しいオヤジギャグに慣れていない生徒もいるようで、時々
「今日のギャグは受けなかったな〜」
とちょっとがっかりして職員室に入ってくることもあります。