牛糞ドロボー

我が家から路を挟んの向かい側に、50坪くらいの畑があって、そこでは一年中さまざまな作物が育てられています。
トマトにしてもキュウリにしても、「たわわ」という表現がぴったりの作柄です。
家庭菜園なんだけど、その腕前は素人とは思えません。
近所に住んでいるようですが、歩いて来られるような距離ではないらはしく、毎日自動車でやってきます。
数年前に退職したのか、最近ではほぼ毎日、というか一日中畑で作物に手をかけています。



昨日、心を入れ替えて庭に出て少し手入れをしました。
私は、以前から紹介してるように、「門田式肥料」を作っていますが、冬の間はどうしても土中の発酵が進みません。今年の冬は、結局残飯を土に返すことなく捨ててきました。暖かくなってきましたので、昨日から再び門田式肥料を作り始めました。



花の苗と一緒に肥料の牛糞を買ってきました。
土を耕しながら牛糞を混ぜ込んでいくと、土がホカホカと軟らかくなり、土が豊かになります。
牛糞を漉き込みながら、数日前に知人から聞いた話を思い出しました。
その人は、自宅から目と鼻のところに家庭菜園の畑を持っていて、野菜はほぼ自給できるくらいは作っているそうです。時々私もおすそ分けしていただきますが、スーパーで売っているものより二割増しくらいの大きさの新鮮な野菜を作っておいでです。
どうしてこんなに上手に作れるのか聞いたところ、やはり決めては畑の土なんだとか。
肥えた土なら肥えた野菜が取れるということだそうです。
それで、毎年軽トラックに一杯分の牛糞を買っては畑にすきこむのだそうです。



その人が去年の夏に嘆いていました。
畑のスイカが食べごろになると盗まれている、と。
彼女の住む地区は住宅地なのですが、まだところどころに空き地が残っている感じ。太い路からはそれていますが、人通りはけっこうある路です。
夜陰に紛れてスイカをとっていく人が居るんですね・・・・
百歩譲って、スイカは仕方がない。
昔から言うじゃないですか。瓜田に靴を履かずとかなんとか。昔からスイカ泥棒は居たんですよね。


なんと、今年は軽トラック一杯分の牛糞を畑の隅に下ろしてもらって、そのうちに耕そうと思っていたら、いつの間にか牛糞が一山盗まれていたそうです。
牛糞ですよ!
ホームセンターに売っているような袋詰めの牛糞じゃなくて、何トンか知りませんが、とにかく「一山」の牛糞ですよ。
一体どうやってそれを盗んでいったのか?
スコップ一杯分とか、一袋分とか、そういう減り方なら気づかないでしょうが、さすがに一山消えたら判りますよね・・・・



近頃では、そんなものまで盗まれてしまうと聞き、呆れかえると同時に、怖くなりました。