用務員さん

私の勤め先の学校は、職員のトイレがとても美しく保たれています。
基本的に、職員が利用するお手洗いや洗面所や湯沸し室といった水まわりは、用務員さんが掃除と管理を担当してくれています。


生徒にいろいろ厳しい生活指導をする割には、私の個人的な感想では、先生方は水周りの使用後の始末は模範的とはいえません。
トイレの手洗いの台は、たいてい水はねでびちゃびちゃにぬれていて、うっかりそこに荷物でも置こうものなら大変な悲劇が待っています。
トイレットペーパーを使いきった人が、新しいロールと交換するなんて、超常識だと思っていたら、意外とこれができていません。私は、中学で非常勤講師として働くようになって、初めてトイレの個室に入る前に、必ずトイレットペーパーのロールを確認するようになりました。



さて、そんな「ならず者」が50人もいて、それをマネージメントしてるいのが、用務員さんです。
用務員さんのキャラクターがその学校での職場環境の良し悪しを決めるファクターの一つとなっているといっても決して過言ではありません。
約一名、将来に語り継がれるであろうような強烈なキャラクターを持った用務員さんと出会いましたが、この方のことについては、またいずれ機会があったら紹介します。



今の学校の用務員さんの働きぶりについては、稼働日初日に、職員トイレを利用したときに判りました。美しくて、なにより清潔な空気に満たされていました。床は常に乾いていて、安易に床に水をまいて終わり、みたいな掃除ではありません。
とにかく、清潔なんです。


先日、トイレを使おうとしたと中に入ると、用務員さんがトイレ掃除の真っ最中でした。遠慮して出直しますといいましたら、どうぞ使って使ってください。でもほんの少しだけ待っていてください。といって、床面に振りかけてあった液体の洗剤を手でふき取ってくれたのです。
そうです!
この用務員さんは、トイレの床ををデッキブラシではなくて、手で掃除しておられたのです。


そういえば、トイレや水周りは、常にきれいに掃除されていると汚す人がいなくなり、汚いトイレは使う人がますます汚すという話を心理学者がしてていたのを思い出しました。
こんな美しいトイレを汚したら罰が当たりますよね。