最近学校ネタが少ないですね

当世中学校事情と銘打っているブログですが、「最近中学校ネタが少ないですね」といわれました。
そういえば、学校ネタが減っているなぁと、改めて認識しました。


非常勤講師歴も七年経つと、だいぶ公立中学校の水になじんでしまって、当初のように些細なことでは面食らうということがなくなっているのかもしれません。


特に、私の気持ちを大きく変えたのが、忘れもしないこの一言です。
「14年間無事に生きてきたということだけでも、奇跡的なことだと思えるような人生を送っている生徒もいます」


たとえば昼ごろになって担任の先生に電話で起こされるという生徒を見たら、どう思いますか?
「規則正しい生活をさせるのは家庭教育の義務でしょうが」
と思っていました。七年前は・・・・
今は当時とは、ちょっと違う感想を持つかな?
「よほど大変な家庭環境なのかもしれないな」
と思います。


幸い、今年担当している生徒には、一見したところ特に乱れた生活ぶりが窺われるような人はいません。
相変わらず、授業態度は良いし、積極的な発言もあるし(限られた生徒ばかりというのが少々寂しいが)、教室内や廊下も整っているし、だれか特定の生徒がバカにされているという様子もみあたりません。
万が一、日直当番が黒板を消し忘れているような場合でも、気付いた誰かが、さっさと消してくれます。
「かっこいいっっ。そういうさりげない気の遣い方に、女の子は胸キュンなのよね。さすが○○君だわ〜」


家庭での生活ぶりって、こういうところに出るんだと思いませんか?
そういえば、前の勤務先の学校でも、わざわざしゃがんでトイレのスリッパをそろえていた男子生徒がいました。もちろん「かっこいいっっ」と絶賛です。
うちの息子たちにも、そんなふうに、かっこよく気を遣える男になってほしいです。


七年たって、マイナス面に慣れてきたお蔭で、最近は、ようやく生徒たちのプラスの方に気持ちが向くようになってきた気がします。