終業式の日

二学期も昨日で終了。
生徒たちは悲喜こもごもの通知表を持って家に帰ったことでしょう。


この日は、私もなんとなく落ち着かない一日を過ごしています。
稀に内申点に不満を持つ親からクレームが来ることがあると聞いたことがあるからです。
運よく、7年間の非常勤講師経験の中では一度もそのようなことは起こっていませんが、中には教師歴30年以上たったときにきたという先生もいますから、こればかりはわかりません。


しかしながら、親の立場からしたら、内申書ほど不透明な成績表はないと思うだろうなあ。
だって、テスト得点なら、一目瞭然であるはずなのにねえ。
高校の側に聞きたいですよね。
例えば、テストはズバ抜けて成績がよくても、提出物とかの出がわるくてマイナス点が多くなった、内申点が40の生徒が欲しいですか?それとも、テストの点数はズバ抜けているわけではないが、意欲点が高くて内申点数が45の生徒が欲しいですか・・・と。


恐らく、高校の先生は40点でも学力の高い生徒が欲しいんじゃないかな?
私の友人の娘さんは、内申点が45(オール5というやつです)でも、公立高校の入試で第一志望のところには入れませんでした。
やっぱり高校では、学力の高い生徒が欲しいんでしょうねえ。
それなのに、未だに公立中学では、内申の点数を重視しているような進学指導をしているように見えます。
先生も親も生徒も、みんな内申点の呪縛に取り付かれていると思うんだけど。


一方、私の知り合いの息子さんは、よほどマイペース派だったのか、内申の点数が40点あるか無いかという成績でしたが、地区で一番の進学校に入り、その高校でも常に上位10位にはいるような好成績なんだそうです。(上位10位の方を、うちの息子たちは上達部の方々とお呼び申し上げています・・・)


いつも学期の終わりになると、内申のことでやきもきする全ての人に、
「どうにもならない内申点より、自分のちからでどうにでもなる実力をつけましょう」
といってあげたい気がします。