常用漢字

当用漢字と常用漢字の違いって知ってました?
私は、つい先ごろまで知りませんでした。


三年生の国語の教科書の最後の最後に申し訳程度に「常用漢字」という項目で、教科書に取り入れられなかった漢字が60数文字載っています。
つい先ごろの「常用漢字」から降格したばかりの「匁」は教科書が改訂される前のものなので、まだ常用漢字として乗っていした。


さて、当用漢字を調べていて、面白い事実に出くわしました。
戦後GHQが統治していた時代に、漢字廃止論がでて、一旦は廃止の方向で動き始めたものの、現実問題として漢字を廃止するのは無理。それで、「当座の間はこれらの漢字をつかってもいい」とされたものが当用漢字なんだそうです。
戦前にどれだけの漢字が用いられていたのか見当もつきませんが、恐らくはとてつもなくたくさんの「難しい漢字」や「難しい読み方の漢字」が使われていたのだと思います。
明治時代の文豪たちが書いた作品なんか読もうとすると、「はぁ?」みたいな漢字がわんさか使われてて、一気に読みたい気持ちに水をさされることが多々あります。



授業前に泥縄で漢字の勉強をしました。
  

ここで質問です。
常用漢字のなかで一番画数の多い漢字はなんでしょう?

生徒からは正解が出なかったのでヒントを出しました。
ヒント・・・・その漢字の部首は金です。


わかりましたか?答えは「鑑」で、23画。


遵守・約款・国璽・更迭などと言う漢字も載っていました。書けないのはいいとしても、正確に読めますか?
意外と、おとなでも間違った読みをする人がいますよね。


「漢字って、間違って覚えるとなかなか直せないものだよね。一番いい例が、麻生総理だよね。なぜあの人があんな恥ずかしい目に合ってしまったかというと、中学時代に正確な読みを覚えなかったからなんじゃないかなぁ」
といいましたら、生徒の皆さんは妙に納得してくれました。