夜と霧

高校三年生の現代国語の教科書の中に、フランクルの『夜と霧』からの引用が載せられています。
実は、私は、この世界的に著名な作品を読んだことがありません。


大学時代に、社会学の先生が、大学生にもなって「夜と霧」を読んでいないような人はいないでしょうが・・・と言われたことを覚えています。読んでいない人でしたから。
第二次世界大戦中にアウシュビッツを生き延びたユダヤ人の学者が書いた手記だということくらいしか知りません。


それで今回、一応、授業でサラリと触れたほうがいいと思って、インターネットで調べたのですが、同名のドキュメント映画もできていたのですね。まさしく正視に堪えないほどの残虐さで、パソコンの前で固まってしまいました。


以前、10年以上前ですが、テレビドラマの6回くらいのシリーズ(毎回一時間程度)で、絶滅収容所を舞台にした、ものすごく深い内容のテレビドラマを見た覚えがあります。
キャストもテレビドラマとは思えないような超豪華版で、アメリカ人が主人公のユダヤ人女性を演じていました。
この作品の名前を覚えていないのが、重ね重ねも残念です。
アメリカ人のエリート軍人と結婚した女性が、ナチの手を逃れてヨーロッパを逃げ続けるんだけど(五歳くらいの息子と、大学教授の父親とともに)、結局は収容所へ入れられてしまいます。
毎回、ヒロイン意外に、これまた豪華なゲストが登場してきます。
ストーリーとしては三部構成で進行していきます。
主軸はもちろんユダヤ人の家族、もう一つは夫であるアメリカ人の家族とアメリカ国内の動向、そしてもう一つはゲストが演じるもう一つのユダヤ人の話。


例えば、命懸けで収容所の様子を写した写真のネガを国外に運びだそうとするジャーナリストの話だったり、ユダヤ人を違う収容所に移送するために選別する話だったり、毎回涙無しでは見られない作品でした。


これは、私のイチオシのテレビドラマで、機会があればもう一度みたい、というか息子たちにも見せたいドラマです。
(せめて主演女優の名前だけでもわかるといいんだけど・・・・)