身だしなみチェック

勤め先の高校では、ものすごく頻繁に身だしなみチェックというのが生徒に対して行われています。
主に頭髪のチェック・制服のチェックみたいです。


以前、ここの生徒(少なくとも私が担当している)には、一人も髪を染めたり化粧をしたりする生徒がいないということを書きました。
生徒のモラルというよりは、こうした地道な先生方の教育のなせる業なんだなぁと、最近実感しています。


以前、中学校に勤めていたときにも感じたんだけど、身だしなみの指導が厳しい学校は、学校の規律もしっかり守られていました。
私は、アメリカで子どもを育てた経験があるせいか、この「がんじがらめ的身だしなみチェック」ってどうよ・・・と、いくらか懐疑的に思い続けておりました。
アメリカはもともと髪の色・もじゃもじゃ度・長さ等の個別差が、生まれつきすんごく異なるため、そんなこと(日本式の身だしなみチェック)を言い出したら恐らく父兄から人種差別だと訴えられてしまうでしょう。



でも、日本の中学では、身だしなみチェックはいわば「必要悪」。
教員が一丸となって「こういう方針で」指導していこうというしっかりしたビジョンがある学校は、どの先生からも同じように注意をされることになるので、生徒はわりあいに納得して校則に従います。
一丸じゃない学校では、少数の生徒指導の教員が頑張ってもなかなか指導が行き届かず、女子生徒のスカートは日に日に短く、男子生徒のズボンは日に日に下がるという事態を招いていました。
結局、そうなると校内に、だらしなく覇気のない生徒が増えて、真面目な中学生が「すさんだ雰囲気」の空気を吸う羽目になってしまいます。


わが勤め先の高校では、主に「生徒指導部」の先生が厳しく目を光らせておられます。
化粧っけのない素顔、さらさらの黒髪、適正な丈のスカート。
本当に清々しいです。
どちらかといえば、男子の方が「こだわりのヘアスタイル」をしているものが多く、ムースやらワックスやらで固めたであろう「天頂が立った」ヘアスタイルが目立ちます。