採点

四クラス分のテスト採点が終わりそうです。
中学のときと違って、採点して返却するまでの日数が5日もあるので、ついつい怠け心が頭をもたげてきますが、そこはぐっと堪えて二日で終えました。正確には終えられそう、ということですが。


成績のつけ方も、ぐっとシンプル。
テストの実績がものを言うのは、ほんとうに気持ちのよいものですね。
頑張ったらがんばった分(点数)だけ報われる・・・・ある意味、ものすごく公平だと思うんだけど、それが公立の中学校でなぜ受け入れられないのかねえ?
不思議です。


採点をしていて長年の疑問が解けました。
かつて、数学の積分で100点満点の8点という誠に衝撃的ともいえる低得点をとってしまったことがあります。今となっては「ネタ」の一つにもなっているこの8点、当時高校二年生のいたいけな少女としては、人生における拭い去れない汚点として深く心に刻まれたのでした。


ところが、実際にもらった通知表には赤点はありませんでした。
どこをどう計算して赤点を免れたのか・・・今となっては知る由もありりません。ひょっとしたら、中間テストでは意外とそこそこの点数をとっていたのやも(希望的観測ですが)知れません。
ある意味、自分の中で30数年間もずっともやもやしていたのが「数学が期末テストが8点だったのに赤点でなかったのはなぜ」という謎です。


そして実際に自分が高校生のテストの採点をして「謎」が解けました。
こちら(教員)としては、なんとしても生徒諸君には赤点なんぞをとってほしくない気持ちで一杯なんです。
中間テストでイエローカードを食らった生徒は、個別に呼び出して、次回の期末テストまでに、どんな計画で勉強していくのか相談までしました。
出題する国語の先生は、漢字の問題を30点分(しかも毎回授業の前に小テストをして準備してきた内容です)も出してくれています。
心底、生徒には赤点をとってほしくないと思っています。
生徒が赤点を取ると、夏休みに先生が「赤点補習講座」というものを開かなければならないし、さらに「赤点の生徒用の追試」問題も作成しなければなりません。
それで、私も担当クラスから赤点を取らせないように、をキモに命じて授業を進めてきました。
でも・・・・・二名の赤点を出してしまいました。
この後、二人がどのような対応を受けるのか、全くの未知ではありますが、私の気持ち的には、なんとか赤点は免れさせてやりたいなあ・・・・が本心です。