月と蟹

引き続き、学校の図書室で借りたのが「月と蟹」。直木賞受賞作品です。
きのう読んだ「きことわ」は芥川賞でした。
今日たまたま図書室担当の先生方と雑談しとき、あるの先生が、
「私はどうも芥川賞受賞作品のよさがわからんですわ」
とおっしゃいました。
「実は、私もなんですよぉ」
と、『きことわ』を返却しながら私も正直な感想を述べてきました。
よくわからん・・・・というのが、そこにいらした数人の先生方の統一見解でした。
結局、きっと芥川賞というのは、「文学」の純度が高すぎて、一般人にはその良さが理解できないのだろうという結論で〆られました。


それに対して、
直木賞をとった作品は、はずれがないですよねぇ」
というのもまた統一見解でした。
それで、私は去年(だと思いますが・・・)の直木受賞作品の『月と蟹』を借りてきました。
文句なく面白いです。


ただ、途中で胸が苦しくなってきて、数度休憩を挟んで読みました。
主人公の小学生なので、10歳の子どもの目からみた、親の不倫だの、貧困だの学級内のいじめだの、虐待だのが余計に切ないです。
いやあ・・・・すっかり引き込まれて読み終えました。


今、生徒の間で大人気の作家が「有川浩」さん、という方だそうです。
図書室にいらした先生方も、
「生徒に勧められて読みましたが、すごく面白いでしたよ。是非読んでくださいよ」
と、私にも勧めてくれました。