早くも中間テストの準備

高校一年生の普通科は、週四時間の国語の授業があります。
私が高校生のときは、半分は古典(古文と漢文)で、半分は現代国語という扱いでした。今の勤め先では、古典は古文だけを扱い、漢文は現代国語と組んであります。


この組合せは意外と便利です。
古文って、文法事項や単語で覚えることが多いから、ついつい漢文が隅っこに追いやられてしまって、な〜んかオマケ〜状態になっていませんでしたか?
古文と別枠だと、漢文の時間もしっかり確保できて、教える側としては、余裕を持って漢文に取り組めるので、いいような気がします。


二学期の始めの漢文は「故事成語」です。
明日で、中間テストまでの漢文の単元がすべて終わります。
スタンダード中のスタンダード「矛盾」(漁父之利・五十歩百歩も入っています)が教材です。そういえば中学一年生の漢文で「矛盾」が取り上げられていました。
はじめは、こんなチョロイ本文(わずか5文)でどんな授業するんじゃ?という不安がありました。
ところが、詳しく中を見てみると、意外と文法事項のキモ満載の、いい教材だったんだなあ、と気がつきます。


「能」は「よく」と訓読するが、「不能」は「あたわず」と読むとか。
二重否定とか。二重否定は強い肯定とか。「無」「非」「不」の使い方の違いとか。
たった五文の本文だと思っていたら、意外や意外!面白いじゃん。


というわけで、昨日は午後暇にしていたので、早々と中間テストの問題を作成してしまいました。
夏休み中に、パソコン技術の向上を図り、弥生時代の人間(こわごわキーを押して新しい機能を探る状態)から、一気に平成時代の人(あーんな機能や、こーんな機能を使えちゃう)にまで進化を遂げた今、なんと『解答用紙』まで作ってしまったという、この大躍進ぶりよ!
せっかくの三連休みのなかび、しかも絶好の行楽日和というのに、パソコンに前にひたすら座ってテストを作るのもなんだかな〜ですが、それなりの充実感がありました。