心配してます・・・・

来週から、三年生は高校生活最後の定期テストを受けます。
進路や就職に使う成績は二学期に出ていますから、今回のテストは、はっきり言ってしまえば「赤点対象者救済テスト」みたいなものでしょうか。


ここで、ふと思い出したのだけど、息子Aが高校三年生だったときって、三学期に定期テストなんかあったっけ?
と、いうより、三学期って学校に出ていたっけ?
センター試験の前の数日間と、センター終了後の月曜日に点数報告に行ったきりだった気がします。


で、うちの高校の話に戻します。
三年生に一人、とっても留年危険ゾーンにいる男子生徒が一人います。
数日前に、直々に担任の先生から、
「この生徒は一学期は赤点をとり、追試でも国語を落としています。二学期も赤点でしたが、なんとか追試で救われているという、首の皮一枚でつながっているような子です。なんとか今度の試験では赤点をとらないのみならず、一学期の分も挽回できるような指導をお願いします。」
と『お願い』をされてしまいました。
国語で留年されてしまっても、こちらとしても非常に寝覚めが悪いですから、何としても彼には今度の試験では点を取らせたい。


今日の国語の授業(テスト前の最終授業)は、30分ほど自習の時間が出来ましたので、私は件の彼の隣に椅子を持っていって、どれくらい漢字の勉強が進んでいるかチェックすることにしました。
今回は、ほとんど彼に点数を取らせるためといっても過言ではないほどに、テスト作成の先生に無理を言って「漢字」の配点を多くしてもらいました。
しかも、漢字の出題されるテスト範囲も、非常に小範囲にして、このプリントさえやってこれば必ず赤点は回避できるというものになっています。
私は、その範囲のプリントを三枚余分に彼に渡して、
「何度も練習してね。もしもまだ必要なら、行ってくれればコピーしますよ」
と念を押したんだけど・・・・


来週の火曜日に国語のテストがあるというのに、なんと彼は、
「今日から勉強を始めるところです」
と、真面目な顔で言うのです。
「キョウカラッテ・・・・つまり、今からってこと?」
「はいっ」(どうだぁ、今回はすごく真面目にやるよぉ・・・みたいな雰囲気の力強い返事でした)


もちろん、私が真っ青になったのは言うまでもありません。
残りの三十分は、彼の背後霊になって、とりあえず、自宅で復習できるように、プリントに朱で「模範解答」(漢字の読みと書き)を、8割がた書かせたところでタイムアップ。
彼には、自分がどれくらい薄い首の皮で繋がっているのか、本当にわかっているのか・・・・・すんごい不安です。