オモロイチリ

私は、学校教育の中で、地理の授業というものをまともに受けた記憶が全くありません。
一番の弊害だったのは、高校入試に社会がなかったいう、愛知県教育委員会の史上最悪の教育方針があります。
(未だに、なんでそんな不自然なことをしたのか、その理由がわかりません)


高校では一年生のときに地理をとったものの、気持ちはすでに「大学入試では倫理と世界史をとろう」というモードですから、地理の授業は文字通りの馬耳東風ってやつでした。


そんなわけで、もともと地理苦手だったので、まったく教科としての地理とは縁のない学生生活でした。
それが、ここ最近になって縁があって、地理の教科書を手に取る機会があり、中身を見たとき、心から悔みました。
「へっ、地理ってこんなに面白い教科だったの?」


まだまだ読み始めたばかりなんだけど、まずはここからして面白い。
ゴンドワナランド、パンゲア、安定陸塊、古期造山帯とか、新期造山帯とか・・・・。
「へぇ、こんな具合にして今の世界地図ができていたのね」の驚きは、生まれて初めて『聖書』を読んで、「へぇ、あちらの世界じゃあ、こんな風にして世界が出来上がったのね」に匹敵する新鮮さでした。
そして改めて、日本での地震が、いかに必然かということも認識して、恐怖心も高まりましたけど。

アメリカにいたころ、グランドキャニオンなどのキャニオンめぐりをしたことがあります。
どうしてこんな奇妙な地形が出来たんだろう・・・どうして日本にはこの手の景観がないんだろう・・・と不思議でしたが、今、謎がとけました。
北アメリカ大陸は安定陸塊で、日本は新期造山帯だったからなんでしょうね。


ベッドの上で、眠りに落ちるまでの数分間限定の地理参考書の読書ですが、けっこう癖になっています。