世界の料理道具

自称、他称に関わりなく「料理が好き」の部類に入る人は、『食器が好き派』と『調理器具が好き派』に大別できると思います。両方大好きという人もいらっしゃるかもしれません。
自称「料理が好き」な私は、どちらかといえば『調理器具が好き派』かな〜。
美しくても実用に大活躍ってところが、ファッションの世界とは違うところよね。ほら、美しい靴で履き心地のいい靴なんて見たことあります?(私はありません)

『調理器具が好き派』という方に超お薦めなのが、『世界の調理道具』という本です。オールカラーですが、カタログみたいな味気ない写真の載せ方じゃないよ。
お洒落で大人。ずっとこの本を眺めていたい・・・という気持ちになります。
実際のところ、ずって眺めてます。載っている調理道具は概ね「お高いっ」とうなってしまうような価格設定ですが、絶対に手が出ないようなものでもない。なんてったって調理道具なんですから。


以前から披瀝させていただいております「私の趣味」のデパート特選品コーナーめぐり、実は特選品コーナーの次によく足を伸ばすのがデパートの食器・調理器具売り場なんですのよ。
なぜか、どのデパートも特選品コーナーと、食器・調理器具の売り場は近いことが多いのです。
ここで、ピッカピカのお鍋やカトラリー、大小美しくディスプレーされたパット・ボール(おやおや野球じゃないですよ)、完璧なフォルムの魔法瓶やケトルをうっとり眺めて回ります。
特選品コーナーではお買物したことはありませんが、調理道具売り場ではときどき、購入させてもらいます。


私、前世はカラスだったんじゃないかと思うほど、ピカピカと美しく輝くものに目がありません。燻し銀ねえ・・・・まだその渋さを理解するには青すぎるのか、そういうセンスが初めから無いのかわかりませんが、「金属は光ってナンボ」の感性です、はい。


でも、この本は、金属のものだけじゃなくて、タワシ〜ふきん〜フードプロセッサー〜鍋各種〜お皿・・・台所で使うであろうもののほとんどすべての輸入料理道具が紹介されています。著者の荒井康成氏の審美眼に選りすぐられた逸品が、軽快な文章とともに紹介されています。



アメリカでは、有名な調理器具のお店がありました。私の一番好きなお店の一つです。(一番スキっていうものは、幾つあってもいいみたいですよ)
イリアム・ソノマという名まえです(たしか・・・)。
一日中そこにいても飽きないくらいスキでした。