学校図書室

勤め先の高校の図書室は、話題の図書がすぐに読めるという嬉しい図書館です。
生徒たちというより、専ら教師が楽しみにしている気配さえあります。
私自身を思い返しても、高校時代が一番読書量が少なかった気がします。
宿題やら部活動やらで、追いまくられ感が常にあったと思います。


市の図書館では、「話題作」をウエイティングなしで、読める可能性はほぼ零です。
なのに、ここではものすごく良い状態ですぐに読めるのです。嬉しい限りです。


今、桐野夏生さんの『ポリテイコン』を読んでいます。
実は、職員室ではなくて、図書室に机を置いておられる先生が数名おられるのですが、その中の一人の先生は、ほぼ新作の作品を読んでおられるようで、
「これは面白かった」
「これは話題になったほど面白くなかった」
と、独自の分析をしてくれます。
その薦めに従って借りたものの中には、すごく面白かったものもあるし、「?」これのどこが・・・・という作品もありました。


某先生の話を聞いていると、どうやら桐野夏生さんのファンらしく、何冊かのお薦め本の中には、必ず彼女の作品が入っています。
私も桐野さんの作品は嫌いじゃないので、今回の『ポリティコン』は楽しみにしております。
今、上巻の八割くらいまで読み終えましたが、なんだか黒い結末がチラチラと見え隠れしています。


某先生絶賛の作品が『碇を揚げよ』上下(百田尚樹さん)で、私以外にも多くの先生方に勧めているようでした。
私も勧められて読み始めましたが、ちょっと内容が暗すぎて挫折。
私が職員室でその本を読んでいたら、数人の先生方が、
「ひょっとしたら、某先生に進められたのではありませんか?」
と聴かれました。
そして、口々に
「ちょっと暗くてねえ・・・・」
といっておられました。


最後まで読んだら、意外と明るく輝く結末だったりして・・・・
すごく体調がよい時に、再チャレンジしてみたい作品です。