卒業式

3月1日の卒業式。
前日は冷たい雨でした。
昨日の2日も雨でした。
奇跡的に3月1日だけ暖かく春の陽気に恵まれました。


卒業式で一番の心配事といえば、寒さ。
例年、着物姿で参加させてもらっておりますが、今年は「黒のフォーマル」でというドレスコードでしたら、スーツでいきました。
お腹と背中に「貼るカイロ」を着装して、タイツの下には靴下を穿きこみ、しかも内側が布張りでつま先までしっかり包み込むタイプのサンダル持参で、一応、完全武装で臨みました。


思いのほかに暖かかったとはいえ、まだまだ寒くて、これだけ準備していってちょうどよかったかな〜という感じ。


勤め先の高校は、珍しく、担任が全員の名前を読み上げ、それに答えて生徒がその場に立ちあがというやり方でした。
息子Aの通った高校では、学年代表の人が全校生徒の分を貰うというやり方でしたから、授与式自体は3分くらい?
それに比べると30分近い時間が費やされたわけで、それはそれで、けっこう厳粛な雰囲気になりました。
一般的な進学校だと、この時期、まだ大学の国公立の結果発表がされる前なので、式といっても、まだ自分の進路が決まらない人々ばかりで、卒業の感動の余韻をじっくり味わうという雰囲気はありません。
うちの息子Aなんか、3月12日の後期試験の勉強を控えていて、とても「嬉しい」気分ではありませんでした。


それに引き換え、ここでは、卒業したら就職するという生徒が半分以上いるせいで、本当に学生生活が、今、この瞬間に、ここで終わるんだ・・・という、実感があります。
で、答辞を読んだ男子生徒なんか、もう号泣するもんだから、ほとんどの生徒父兄職員は涙をぬぐっていました。


仰げば尊し」「蛍の光」の歌も、一体いつ練習したんだ?というくらい、びしっと決まっていたし。
中学だと、最近流行った(でも私は知らなかったりする)歌を送ります、という風潮が大半で、少なくとも私が中学で非常勤をしていた7年間では一度も「仰げば」と「蛍」を聴いたことはありません。
最近の歌はそれでとてもよく練習が積まれていて、悪くはありません。念のため。
一時間半も続いた式の最中に、卒業生はもちろん、父兄も在校生も、まあ本当に行儀よく頭がフラフラしたりすることもなく、みんなで式を盛り上げている感がすごく伝わってきました。


ひっさしぶりに、「これぞ日本の卒業式」みたいな式に参列させてもらいました。