ミレニアム

ドラゴンタトゥーの女(上・下)を読み終えました。

噂どおり、面白いミステリーでしたよ。
映画にもなっているようです。


北欧といえば、ムーミンアンデルセン
それ以外の北欧の作品ってあまり知らないので、スウェーデンという国を垣間見ることができる、その意味でも興味深く読みました。
明らかにアメリカ文学じゃないと実感したのは、名前です。特にラストネーム。
長くて複雑。
上巻を読むときは、登場人物相関図を片手に読んでおりました。
ブルムクヴィストとか、ヴェンネルストレムとか、ジャンニーニとか・・・・


主人公の名前はミカエル・ブルムクヴィストとリスベット・サランデルなんだけど、苗字で呼ばれたり、名前で呼ばれたり、時にはニックネームだったりして、混乱します。


が、そんなことは、この作品を読むにあたっては些細なこと。
展開がめっ茶面白い。
リスベットは、ある特殊能力を持っている女の子なんだけど、むしろ欠点の方が目立つくらいの、ある意味、社会生活不適合者です。
なんだけど、ものすごく有能で、ものすごくクールなの。
ミカエルの方は、人格的にちょっと出来すぎに描かれているような気もしますが・・・・。
上巻は、彼が裁判で負けて、社会的に抹殺されるというところから始まります。
ミレニアムというのは、彼が恋人と共同で所有・経営する雑誌の名前です。
ドラゴンタトゥーの女は、一件落着ですが、ミレニアムと冠したシリーズは
あと2つでています。
ただ、ショックだったのは、この本の著者は、これが処女作であるにもかかわらず、50歳でなくなっているということ。


登場人物の名前の件だけは覚悟したほうがいいですが、大満足のミステリーです。