マンガ

勤め先の高校の図書室に、今年度になって初めて図書室を訪れてきました。
新たに購入した本がたくさん入っていて、うきうきしました。
その中で、一番目についたのは、手塚治虫のマンガがシリーズで揃っていたことでした。
ブラッチクジャック、陽だまりの樹


陽だまりの樹」は、NHKの時代劇として現在放映中とか・・・・


時代は江戸末期。
数年前に、大河ドラマで「篤姫」と「龍馬伝」をやっていましたね。あれを見た人なら、マンガに出てくる登場人物の多くの名前に馴染みがあると思います。
それと、一昨年大ヒットしたドラマ「仁」、覚えていらっしゃいまますか?
あの主人公「南方仁」でしたっけ?あの人は現代から江戸時代に末期にタイムワープしてしまったという設定でしたよね。
実は、今回、「陽だまりの樹」を読みながら、デジャブ感がぬぐえなかったのは、テレビでみたシーンと、おなじような絵が何枚も有ったからです。


まあ、それは置いておいて・・・・


頑固一徹な一人のビンボー侍が主人公です。
少しずつ出世していって、武士としての位を上げてゆくという話だというと、サクセスストーリーっぽく聞こえますが、そうじゃないんだよね。
私たちって、明治維新をやり遂げた(やろうとした)人間の歴史を読みますよね。
その代表が龍馬だったり西郷だったり木戸だったりするわけです。
ところが、このマンガでは、最後の最後まで、半ば倒れ掛かった大木と知りながらも、その大木の元での息子の出世を喜ぶ両親がいて、すべての活動規範が徳川の御為にというコンセプトの人間の目から見た幕末が描かれています。
彰義隊に入った人たち、福島県の武士、北海道で最後の抵抗をした武士たちとかがその代表かな。
そんな人たちを代表して、井武谷万次郎という若者が創出されています。


よかったら読んでみてください。
マンガですが、読み応え充分です。