入りにくいお店

ナンチヤッテ屋については、掃除をして商品の展示方法を変え、照明を付けて、新たに日よけと看板を作り、手作りの栞と写真を配り、ポップを作り・・・と思いつく限りの改善を続けた結果、道行く人々が、足を止めて「じろじろ」中をのぞいていってくれるくらいには認知されてきました。
「あら、新しくお店を始めたのね」
とおっしゃる方もいらっしゃいます。


でも、店の中まで足を踏み入れてくださるお客さんが、なかなかいないのが大問題なのです。
視力検査をする時のように、店の奥を覗き込んではいるのですが、まるでそこに停止線か規制線が引いてあるかのように、「一歩」がないのです。


先週は、近くの神社の秋葉大祭があって、この辺りでは名物となっている手筒花火の奉納がありました。久しぶりに大勢の人出があって、その道沿いにあたるナンチャッテ屋を覗いていくお客さんも大勢いました。
その方々を観察していて、ナンチャッテは、「規制線」が存在することを発見したのです。中が見たい・・・でも、規制線があるから入りにくいかも・・・という様子がミエミエでした。


昨日、勤め先の高校の用務員さんからこんなアドバイスをもらいました。(彼女は秋葉さんの日にうちでお買物をしてくださった人です)
「あのお店は、道に面した陳列棚が、デーンと壁を作っていて店内の様子を遮っているから、知らない人は中に入りにくいよ」
そ、そうだったんだ〜!
そういえば、息子Bも
「オレだったら、個人商店で、出入り口が二箇所以上あるところじゃないと、まず足を踏み入れないよ」
とか
「通路が狭いところは入りたくないなあ」
とか
「中の雰囲気が分からない店は興味があっても勇気が湧かない」
など、いろいろアドバイスをくれていましたっけ。


早速、作戦会議を開いて、『中の様子が外から分かるようなレイアウトと陳列を!』という方針で、もう一度店の改造をすることになりました。


商売って、一筋縄ではいきません。