高三の彼女

学校の図書室で、借りる本を物色していたら、高校一年と二年の時に、現代文を担当した、現在高三の女子生徒から声を掛けられました。


「ナンチャッテ先生〜、現代文って、どうやって勉強したら得点が上がりますか」
と、シリアスな・・・というか、この時期に、そんな質問ですか・・・と、私も焦ってしまいましたが、本人は相当深刻そうでした。


生徒たちには、月平均、三題くらい、現代文の問題集から課題を出しています。(私が出すわけじゃなくて、国語科として出すんですけどね)
で、回収したときに彼らの答案をみると、いつも「こんな課題を出す意味がどこにあるのか」と自己嫌悪になってしまいます。
毎回、ただひたすら答案を写して、ぞんざいに丸がついているか、または真逆で、ただひたすら解答を赤ペンで写してあるかのどちらかだから。
これって、何か意味があるのかなあ・・・・(回収してチェック、ただ提出したかどうかを見るためだけのチェックをする先生の手間が掛かるだけという気がしてます)


で、それを三年間続けた結果、
「私って、真面目に課題とかやってるのに、全然分からないんです」
となるみたいなのよね。


私は、現代文の読み方が分からないという一、二年生の生徒には、常々
「一度、お解説様(ゆめゆめ『解説』などと呼び捨てにしてはいけません)をじっくり読んでから、問題を解いてみてごらん。出題者の意図とか、設問の読み方が分かるから」
とアドバイスしてきたんだけど、高三のこの時期に、それをやってもねえ・・・・


どうしたらいいのかなあ。
ちなみに、彼女はとりあえずセンター試験で得点できるのが目標であって、二次の記述に関しては、それほど気にしていないようでした。
レベル時には、偏差値で50ってとこでしょうか。
「劇的にアップする」みたいなのがありましたら、教えてください。