営業中

ナンチャッテ屋は、夏は暑くて、冬は寒いという江戸時代のまま時の流れが止まったような、古風すぎる店のつくりになっています。

それでも夏はいいです。
店の戸を全開していますから、通りの外から、店の中の商品を直接見ていただけます。
問題はこれからの季節・・・
ヒュールリーヒュルリララー♪と冷たい北風が吹きすさぶ中、店の戸をあけておくことはできませんから、すべての扉を閉じることになります。

一応、店の扉はガラス張りとはいえ、昼間は外の方が明るいので、電気をつけていても店の中のほうが薄暗く見えてしまいます。
せっかく、一生懸命この10か月間、皆様に認知ししていただく努力を続けていたのに、また店の扉をしめ切ってしまっては、せっかくの努力が水の泡となってしまうかも。


そこで、ナンチャッテは考えました。
「そうだ!営業中の幟を立てよう」
別に、ナンチャッテじゃなくてもこんなことは誰でも思いつくアイデアですが、ナンチャッテ屋では、文字通り100年間何の改善もされずに昔ながらの店を営んできたのです。
で、さっそく「只今営業中」というウコン色地に黒でデカデカと書かれた幟2100円也を買ってきました。
家族には概ね不評・・・派手すぎると。
しかーーーーし、これくらい派手な幟でも立ててないと、絶対にお客さんに素通りされてしまいますっ。


今日は、風がかなり強かったので、店の扉をすべて閉めました。
この風のおかげで、ど派手な「営業中」の幟はハタハタ・・・・とはためき、いやがうえにも目立っていました。
この幟と、店の屋号が入った日よけ、それと、店のダウンライトを点けました。
相変わらず、店の前の通りの客足は少ないんですが、間違いなく店の前を通る方々は、「ちらっ」とナンチャッテ屋を覗いているように思います。
商売繁盛には、まだ遠い道のりで、我慢の時期はまだまだ続きます。