入りやすい店 売れる店

昨日は、衝撃的な本に出会ってしまいました。
『入りやすい店 売れる店』(日経ビジネス人文庫)という本です。
何が衝撃的だったかというと・・・・

ナンチャッテは、この春から、3回着物姿で店に立ちました。
春のお祭り・夏の茅の輪くぐり・秋のお祭り。
売っている商品と、店の構えと、和服姿の売り子さんというのは、雰囲気的にぴったりだと思ったからです。
ナンチャッテ屋の前に、ぞろぞろ人通りがあるなんて、年に数回のビッグイベントですから、ナンチャッテが浮足立つのも無理はありません。


ところが、みなさん、店の中には興味を抱いてくださっている様子だったのに、実際に足を踏み入れてくれる方がとても少なかったというのは、以前のブログでも書いた通りです。


で、昨日読んだ『入りやすい店 売れる店』には、その理由がとてもわかりやすく解説してありました。店というのは、基本的には店員のテリトリーになっていて、客はそまテリトリーにおずおずと入ってくる部外者なのです。だから、店の前に店員がデーーーンと構えていたら、客は怖くて中に入ってこられないのです。
かりに、勇者が店の中に入ってきたとして、次に「いらっしゃいませ〜」なんて大きな声で挨拶されたら、びびって店から逃げ出してしまうのです。
店の中で、店員が何もしないで通りを眺めているのは、いい獲物が通らないかと待ち構えているハンター同様なわけで、それを感じ取った客は、絶対にそんな店には近寄らないのです。


まあ、そんな内容のことが書かれていました。すべての謎が氷解しました。
どうして、店の前を通りお客さんが、まるで店の入口に規制線か結界でも張ってあるかのように、びたっと店の入り口の外で立ち止まり、店の中に入ってくれなかったのか。
どうして、せっかく店に入ってきてくださったお客さんに挨拶をしたり話しかけたりすると、そそくさと出て行ってしまったのか。
どうして、店の商品を入れ替えたり、大掛かりなレイアウトのチェンジをしていて、忙しくしているときに限ってお客さんが来てくれたのか。


つまり、ナンチャッテは、お客さんを追い払ってしまうような努力を、ずっとやってきたのでした。
じぇじぇじぇ・・・・
この本に書かれていたようよなことは、わが身に当てはめて考えたら、「そうだよね〜、そういう店って入りにくいよね〜」と大いに納得できます。


近々、家族会議を開いて、この本の内容について、いろいろ相談しようと思います。