じぇじぇ、敵はもうひな祭り!

鏡開きも済まないというのに、世間じゃ、すでに正月は過去のモノになっていました。
今朝の新聞の折込にも、ひな人形の広告が数枚挟まっていました。
いつまでも「迎春」じゃあ、世の中に取り残されてしまいます。


買い物客としてではなく、ナンチャッテ屋の店員の眼で、しばしば視察に出かけているお店があります。仮にライバルの頭文字Rをとって「R屋」とします。
ナンチャッテ屋の店のディスプレーについては、自称「雇われオーナー」の母、力仕事と物資調達担当のナンチャッテ、デザイン担当の妹の三人で作戦会議を開きます。
だいたいの方向性がでたところで、ナンチャッテがディスプレー用に使う素材(フェイクフラワーとか、季節の小物、テーブルや棚を覆う布など)を調達してきます。
例えば、12月はクリスマスとお正月のイメージカラーを真紅にしました。11月の後半から12月の前半の花はポインセチア、後半〜一月上旬は南天と椿、という具合です。


「一月の後半の花は、まだ南天でもいいんじゃないか」
「紅梅白梅で二月を先取りしたほうがいいよ」
「でもさぁ節分の前に、あまり春めくのも、おかしいしねぇ。」
そんな話を三人でお茶を飲みながら相談するわけです。


数日前のこと、自称「雇われオーナー」の母(ぜーんぜんやる気はないが、売り上げだけは、ちゃっかり懐にしている)が、鼻息を荒くして作戦会議のときに、
「あんたたち、ぼやぼやできないよ!R屋は、もうひな祭りだったから」
と、視察状況の報告をしました。
「ええーーーっ、まだ松の内(一月七日)だというのに、桃の節句?」
という半信半疑の私たちに、母は
「R屋は、店内の花が梅に変わっていたし、小物はすっかり雛祭りのイメージよっ」


で、急遽店のディスプレーについて作戦会議が開かれ、ナンチャッテ屋のショーウインドーの花が決定しました。
ずばり「菜の花」です。
物資調達担当のナンチャッテ、昨日は、数件のお店に足を運んで、フェイクの菜の花を探しているんですが、見つかりません。
そういえば、天気予報によると、今日から三日間はこの冬一番の寒気が日本列島を覆うとか・・・
最高気温が5度というときに、いくらなんでも「菜の花」は早いんじゃないか。
しかも、ナンチャッテ屋の店内は、江戸時代並みの暖房設備(電気ストーブが一つついているだけ・・・・)で極寒。
菜の花とのギャップが広すぎか?
いや、それだからこそ余計に「待ち遠しい春」を演出した方が印象に残るのか?


とりあえず、今週末は極寒の環境下で、店のディスプレイの変更に着手予定です。