お客様のニーズ

思い起こせば、一年前の春休みからナンチャッテ屋の100年ぶりのリニューアルプロジェクトが始動したのでした。
黄色く変色した新聞紙で包まれた商品をすべて洗って、縛りなおして、新聞紙で包んで棚に収めただけで、店の中は一気に明るくなりました。
照明も変えました。
看板を掲げ、日よけを作り、営業中の幟を立て、営業中の札を見せ、店先の空間を広くとりました。
裏方にも改善を加えました・・・スチールの棚を8本買って、在庫整理をしやすくしました。
店内に並べられた見本の商品には番号を振って、その仲間がどこにあるのか一目瞭然になるようにしました。
そしてなにより、1.5か月ごとに、店内のショーウインドーや展示棚の模様替えを敢行してきました。


そのお蔭か、リニューアル一年にして、お客さんの認知度が格段に上がってきました。


はじめてブログをみて遠方からいらしたお客様は、春日井市からでした。
その後も、「ブログを見ました」といってきてくださる方が、刈谷市名古屋市岡崎市西尾市新潟県と、思いもよらなかったところからいらしていただいて、ほんとーーーに感謝の気持ちでいっぱいです。

暖かくなってきましたので、やっとナンチャッテ屋は店の前のガラス戸を全開にすることができます。
なにしろ古いナンチャッテ屋ですから、冬の間は、店のガラス戸を締め切って、ストーブで暖をとっていただいていましたが、シンシンとしたから這い上がってくるような寒さ。お客さんには暖かいお茶を飲んで頂いて暖をとってもらうという具合でしたから、春の到来を待ち望んでいました。
やっとお客様にも、ゆっくり店内を見て行っていただけそうです。


三月末までは、「ごちそうさんフェア」というのをやっています。
NHK連続テレビ小説の「ごちそうさん」の食卓に出てくる、昭和時代の食器を特集しております。
瑠璃水玉(カルピス模様の反転版です)のお茶碗とか、網目模様のお湯飲みなど、今では珍しい柄の食器の特集です。
若い人の感性には斬新に見えるのでしょうか・・・小学生のお子ちゃまが、瑠璃水玉のお茶碗を買っていかれたりします。


昨日は、焙烙(これも「ごちそうさん」に登場していました)、ゴマ炒り器、甕が売れました。
こういったレトロ好きなお客様は、ほとんど絶滅危惧種となったナンチャッテ屋で扱っているような商品を探しておられるようで、
「すごく面白い」
といってみて行ってくれました。
ありがとうございます。


ちにみに、四月からは、店内の設えが変わります。
お楽しみに!