時間割変更係

昨年まで時間割変更係を担当していたという先生は、新卒二年目の若い女の先生です。
彼女は、今年初めて担任を持つとのこと。
そんな先生に、時間ばかりかかる「時間割変更」のお手伝いなんか、とても頼めません。
なにしろ、ベテランの先生ですら、頭を悩ますという時間割変更なんでから。


水曜日の業後までに、職員室の先生方には、来週一週間の変更届を出してもらいます。
その変更分を、なんか、ごちゃごちゃいじって、手品のように埋め合わせをするというのが、時間割変更係の一番の仕事です。そして、最低でも金曜日の朝までに、来週分の変更が組めていないといけないのです。
そして毎日、生徒向けに、廊下の黒板に「本日の変更」というのを出して、一日の分が完了です。
万が一、非常勤の先生や、再任用の先生の時間割を動かした場合には、本人に電話で連絡。メール連絡はダメだそうで、この前連絡したときには、3人ほどつながらなくて、二日がかりで連絡しました。


と、ここまで読んでくださって気が付きましたね。
ナンチャッテ一人にできる内容じゃないでしょ?と。
そのとおりです。
自力で助っ人の先生を見つけ出してきて、その先生から「一年間、ナンチャッテの助っ人をしてもいい」、ありがたいお言葉をいただいたのです。そのY先生という存在無しに、時間割変更は成り立ちません。
Y先生は、毎日の黒板板書のお手伝いから、水曜日の業後の一週間分の変更まで、すべて手伝ってくれています。
いや、むしろY先生のアシスタントがナンチャッテだといっていい状態です。


これが一年間続くかと思うと、Y先生には申し訳ない気持ちで一杯です。
通りすがりの先生方が、非常に軽く言ってくれる
「いずれ自分でできるようになりますよ〜」
の励ましの言葉が、重い重い。


今となっては、一日も早く時間割変更の係から解放されることを願うばかり。
52週間のうち、夏休みの6週間、冬休みの3週間、テスト週間の4週間を差し引くと、39週。そのうちの二週はすでに終わったので、残りは37週!
あと37回、これが続きます。