図書費がでていないのかなぁ?

前の勤め先の、一番の美点は、何と言っても図書室の新刊本の多さです。
ナンチャッテが読みたいな〜と思っている本が、ピカピカの新刊の状態で棚に収まっていました。
ひょっとしたら、これらの本は、生徒というより断然に教員の方に貸し出されていたと思います。
図書室にいくと、そこで本を物色している先生と鉢合わせをすることがしばしばありました。
「これはお勧めだよ」
とか、
「やっぱ、純文学は難しいねえ」
といった、即席の本の論評会が起こっていたものです。
おまけに、マンガの蔵書も多くて、ナンチャッテも、何冊か借りたマンガがあります。


今の高校では、ほとんど新刊本をみたことがありません。
もともと本に予算がつかないのか、もっとナンチャッテの知らないところで、図書費が使われているのか?


そのくせ、徒然草源氏物語近松あたりまで網羅した、立派な古典全集は、びしぃーーーーっと棚に勢ぞろいしています。
実は、今日は、そこで源氏物語の一節を読んできたんだけど、当然のことながら読まれている形跡はゼロでした。
それどころか、ブックカバーにはうっすらと埃の層が積もっていて、うっかり埃を吸い込んでしまったナンチャッテは、連続5〜6回もの盛大なクシャミまでしてしまいました。


図書室は、本を読む・借りるというよりは、自習勉強のための空間としての役割に重きを置いているようでした。(生徒が二人、そこで寝ていました・・・・)


図書室が、今一つ魅力的でないのが、返す返すも残念!


そういえば、うちの高校の前庭の花壇は、丹精込めて季節ごとの花が絶えないように、勘考されて色とりどりの花を咲かせています。
今だったら、アジサイとか、ラベンダーとか、ガザニアなど。
花壇担当の先生に、いつも綺麗に手入れされていて、見るのが楽しみですと云ったら、
「実は、この高校は、花壇の花を買う予算がなくて、これらはすべて、人からもらったり、種からまいたり、処分品を安値で買ってきたりしたものなんですよ」
とのことでした。
「・・・」目がテンでした。
そういわれれば、宿根草やハーブ系の植物が多いかも。

図書費(これはナンチャッテの勝手な推測ですが・・・)とか、花壇の花の予算をつけないとか、妙なところでケチっているんだなぁというのが、本音の感想です。