桃の節句

ナンチャッテ屋では、一月下旬にはもう「桃の節句」仕様のレイアウトに変わりました。
ナンチャッテ屋を応援してくれている友人や知人から、
「何事も先手必勝であるぞよ」
との貴重なアドバイスをいただき、私たちとしては、ちょっと気が早いかなぁ・・・と腰が引けつつも、土雛を飾ったり、雛人形の写真を置いたり、菜の花を飾ったりしてきました。


すると・・・、やっぱり人のアドバイスは素直に聞くものです。
まだまだ寒くて、時には雪がちらつくような一月下旬でしたが、外が寒ければ寒いほど、店のウインドーから発した「春」のイメージがお客様の心により届くのでしょうか、例年にないお客様のご来店につながりました。


「道行く人に、ちょっとだけでも目を楽しんでいってもらえればいいね」
という考えが伝わるのか、時々、
「ナンチャッテ屋さんのウインドーを見るのが楽しみですよ」
なんて言っていただけるようになって、私たちも、ものすごい励みになります。


ナンチャッテ屋改造から三年目となり、ようやく店の飾り付けの仕方とか、季節性の高い商品を出す時期とかの方法もわかってきたし、そのイメージチェンジを助ける小物や季節の花なども揃ってきて、随分やりやすくなってきました。
次なる問題は、マンネリ化させないってこと。
お客様から
「毎年、季節ごとに違うんだね」
と思っていただけるように、小物類の入れ替えや、商品の出し入れなどに、頭を使います。


この二年間で、年間通して一番反響が大きかった商品は、「急須」でした。
確かに、ペットボトルの普及で、家庭で緑茶を淹れて飲む機会が減り、それに伴い、スーパーやショッピングセンターの陶器の売り場で「急須」ってあまり見かけなくなりました。
その点、ナンチャッテ屋の「急須」や「土瓶」は、私たちがうんざりするほどの種類と品揃えです。
緑茶派のお客様が、じっくり選んでいらっしゃいます。


ナンチャッテの頭の中は、三月以降の店の展示商品と、店内の飾りつけをどうするか、悩みでいっぱいです。