予餞会

高校で、この時期に「予餞会」をやってくれるところは、中々ないのでは?
少なくとも、私の母校でも、息子たちの母校でも、予餞会を開催してくれたという話はきいたことがありません。
大学受験を控えた三年生にしてみれば、予餞会を楽しめるような心境ではないというのが本音でしょう。

ナンチャッテの勤め先の高校では、二月末の国公立大学を受験する生徒は、人数的にも限られていて、大部分の三年生は、この時期にはもうすでに身の振り方が決まっているからでしょう。
多くの三年生は、屈託なく、在校生主催の予餞会を楽しんでくれたようです。


ナンチャッテも、吹奏楽部の演奏に合わせて、「踊るボンボコリン」を踊るという、一大ミッションを無事にやり遂げてきました。
毎晩、必ず一回は通しで踊りの練習を欠かさず続けた甲斐あって、自画自賛かもしれませんが、6人の教員の中では、ダントツにキレのある踊りが披露できたと思います。
生徒たちからは、
「ナンチャッテ先生の踊り、キレッキレでした〜」
との感想をもらいました。


同僚のS先生は、ナナナント、まさかのAKBの衣装で登場して、本物のアイドルでもかくやと思うような、すさまじい声援を受けていました。
S先生は、私と同じ常勤勤務ですが、その若さと、発想力の豊かさと、サブカルチャーに対する造詣の深さでは、おそらく学校一の才能を持っています。話題の引き出しが多くて、話していても全然飽きません。
予餞会の時の衣装はどうするの?」
との質問に、
「当日のお楽しみです」
と言っていましたが、まさか、こんなに本格的な衣装で来るとは思いもよりませんでした。
さすが、S先生!


生徒会主催で、三年生が入学したときからの学校行事をアルバムにして上映していましたが、すんごい手の込んだ仕上がりで、ちょっとうちの学校の生徒会を見直してしまいました。
選曲もよかったし、映像の使い方もばっちりでした。
有志発表は、ダンスグルーブの、ヒップホップでしたが、これまた「私たちプロの卵です」といっても通用するような完成度の高いダンスで、またまた見直してしまいました。
そして、極めつけが、三年生先生団総出の「劇」が、めっちゃ面白かった!
校長先生まで劇に登場するというハチャメチャ度で、こんなに学校全体で、お祝いしてもらえるうちの高校の三年生は、恵まれているなぁと、改めて思いましたよ。


学習面では、「ちょっと・・・なんだかなぁ」かもしれませんが、言いだしっぺがいて、その人がリーダーシップを発揮することができたら、全体が団結する力は、まったく進学校にも引けを取らない力を持っているんだなぁ、と一年間の終盤になって、実感できました。
予餞会、よかったですよ。