離任式

離任式、中学の非常勤をしていたころから数えると、3回ほど出席させてもらっています。
たいてい「5分程度の挨拶をお願いします」といわれます。
私のような非常勤講師の分際で、一年間かもしくはほんの数年の勤務で、離任式の際に思い入れたっぷりの感慨を述べることもなく、たいていは二分くらいの短い挨拶をさせていただきます。


ところが、こういっちゃなんですが、離任の挨拶で「5分程度で」という持ち時間で収まった先生というのを、ナンチヤッテはみたことがありません。
つくづく教師というのは、壇の上でお話しするのが大好きな人たちなんだなあ、と思うのでした。


昨日の離任式も、やっぱり「5分程度で」で、収まった方はナンチャッテ以外には一人しかいらっしゃいませんでした。ナンチャッテと同様、もう一方はやはり常勤講師の先生でした。


10年近くも勤務した職場ですから、そりゃあいろいろ思い入れもあるでしょうし、部活動のこと、卒業生のこと、今年の担任したクラスのこと、体育祭のこと、文化祭のこと、修学旅行のこと、受験のこと、生徒指導のこと・・・・・と思い出は尽きないことでしょう。お話しする人は一回かもしれませんが、聞く側は、10数人のお話を聞くわけで、一度に10数人の思い出話を聞くのは、はっきり言ってかなり厳しい。
と、思うのは不謹慎でしょうか・・・・


離任式が終わって、校長室でお弁当を食べていたとき、校長先生が、以前、自分が教頭をしていたときのことだと断りつも、こんな話をされました。
離任式で、一人の先生が、なんと話し続けること15分以上。話の内容は、現在の高校の思い出話から、ついには前任校の話へと続き、延々と終わる気配がない。自分の隣に座っていた校長がとうとう怒りだして、話をやめさせろと教頭である自分に言ってきたが、自分としてはどうしようもなく、はらはらしながら終わりを待ったことがある。


・・・これって暗に、今日の離任式の話がちょっと長かったんでないのか?という非難なんだろうなぁと、三分でおさめたナンチャッテは受け取ったのですが、本当はどうだったのでしょうか。


常々「時間厳守」を言う割には、意外と自分のことは見えないものだということを、実感した離任式でした。
今日のブログはちょっと辛口でした・・・・