季節の演出

随分ブログをお休みしてしまいました。ご無礼しております。
店の方は、細々とではありますが、続いておりましす。そして大変ありがたいことに、少しずつではありますが、認知度が高まってきて、新規のお客様が増えてきております。感謝の気持ちでいっぱいです。


さて、今年の店の取り組みとしまして、季節を二ヶ月先取りして店の設えをしていこうと考えております。
素人で小心者のナンチャッテ屋としましては、お正月に「雛人形」を飾ったり、三月上旬に五月人形の置物を飾ったりすることにずっと抵抗感があって、せいぜい一ヶ月前に店に並べているような塩梅でした。
しかし、世の中の「流行っている店」は、正月の三が日が過ぎると、松の内にもかかわらず、すでに「春」のイメージで桜が飾られ、雛人形が並んでいるではありませんか。


昔堅気の母は、「正月から雛人形なんて」と、今一つ乗り気ではありませんでしたが、妹とナンチャッテで、季節感の二か月前倒しの設えを決行してみました。
すると、それなりの反響がありまして、雛人形の箸置きをお買い上げくださるお客様が前年度に比べると、倍ほどにも増えました。
やっぱり、日本人は季節感の先取りに敏感なんですよ。


そこで、先週末は雛のお節句も終わったことでしたので、大急ぎで「五月人形」の仕様に衣替えしました。
一番目につく棚には、土の質感が趣深い、立ち姿の兜の武将の置物を置きました。金屏風を背負いった全長15センチほどのかわいい武将の姿は、微笑ましくも凛々しくて、内心では、この商品は売れなくてもいいなあ、と思っておりましたら、飾った翌々日にお買い上げとなりました。一点ものの商品だっただけに、こんなに早くお買い上げとなってしまって、ちょっと残念な気もするナンチャッテでした。

今日は、ニューアライバルの商品として、「鯉に跨った子供」の置物が入ってきました。
昨年も大好評だった「鯉に跨った子供」ですが、昨年までのものは茶色の土の色を生かした鯉に金の彩色が施されたシックな作品だったのに比べ、今年の商品は鯉の鱗がカラフルに彩色されていて明るくモダンなのが特徴です。こちらも各二点の限定品のため、売れてほしいと思う反面、しばらくはナンチャッテ屋にいてほしいと思っている商品の一つです。


というわけで、今、ナンチャッテ屋は、五月人形・兜と太刀の箸置きのセット・馬に乗った子供・鯉に跨った子供の置物・鮮やかな花菖蒲の描かれた菓子鉢など、端午の節句に飾りたい商品が勢ぞろいしております。