常勤講師のススメ・・・半年すぎてみると・・・

ナンチャッテの、初常勤も、この10月で半年が過ぎました。
四月のころには、いきなりド素人のオバハンに時間割変更係なんていう大役を押し付けてくる、この学校に対して不信感しかありませんでしたが、今では、師匠(ナンチャッテの専属時間割変更指南係)の助けを得て、なんとかこなしています。
住めば都で、今やこの職員室が、一番居心地いいかも・・・と思えるくらい。


四月のころに大変だったのは、授業がどういう形態で行われているのか(二クラス合同で、三クラス展開とか・・・)、教室の確保はどうなっているのか(例えば二クラス三展開の場合だと、余分に一つ教室を確保しておく必要がありますよね)とか、先生方の名前と顔と教科が一致していなかったうえに、非常勤や再任用の講師の時間割を、どこまで動かしていいのかとか、そういう超基本を知らなかったからです。
特に、年初は、出張や学校行事が多くて、時間割変更が集中したのも痛かったなあ。


とはいえ、時間割係を担当したおかげで、学校中の先生方の名前と顔を覚えられたのはよかったです。
たぶん、職員室におられる先生方で、家庭科の非常勤講師や、音楽の非常勤講師の名前と顔が一致する人は、そうそうおられないでしょう。担当教科以外で、再任用講師の名前を知らないという先生も、みえると思います。


自分の出張や年休で、時間割を動かしたおかげで、別日の時間割がタイトになっているのに、さりげなく苦情を言って来る人には、
「でしょ?先生の時間割って、もともとすんごいタイトだったから、それを動かすのは、こっちとしても、めっちゃ大変だったんですよ〜。ねえ師匠〜」
と、こちらも、さりげなく反撃するくらいには成長しました。


年度途中で、長期休業に入る先生もいらして、それもなかなか大変です。
すごく進んでいるなあと思った点は、そのこと(妊娠・出産で長期休業すること)に関しては、同僚から嫌味や陰口をたたかれないってところです。
一般企業だと、上司や同僚から、嫌味を言われたり、さりげなく退職をすすめられたりするという話を新聞なんかで読みますが、教員の世界では、それは無いみたい。
特に、職場結婚が多いせいか、自分の奥さんも、同じことしてきたから・・・・という空気があるから、「お互い様」的な寛容の雰囲気はあると思います。


それと、パワハラには、しっかり反撃したのが、今の職員室での私の居場所を作ったんじゃないかと、自負しています。
パワハラをしてくる相手は、「自分がちょっぴり理不尽なことを言っているかもしれないなあ」、というくらいの自覚は持っているようです。
だから、それがいかに「ちょっぴり理不尽」なんじゃなくて「ものすごく理不尽」なんだということを、気づかせる必要があります。
でも、なかなか若い人には、それができないよね。
実際、非常勤にせよ、常勤にせよ、「講師」という不安定な身分の人は、なかなか言えない。
ナンチャッテは、夫に扶養されている身分で、
「いいもんね〜、このことで、もしも、来年の職が無かったとしても、再び専業主婦になっちゃうだけだもんね〜」
という逃げ道があらばこそ、パワハラにも気軽に対抗できちゃうんですよね。


とりあえず、毎日、心から笑わせてくれる生徒や同僚に囲まれて、ゲラゲラ笑って一日過ごし、お給料までもらえて、充実しております。
ただし、ナンチャッテ家の場合、子育ての手が離れているという大前提があって、こうしてスクールライフを堪能していますが、子育て中の母親で教師ってのは、大変そうです。


非常勤講師から常勤講師への鞍替えを考えている方は大勢おられると思いますが、数年我慢して、子育ての手が離れてからチャレンジしても、全然遅くないです。
でも、ぜひチャレンジしてください。楽しいし、面白いし、お給料も50歳すぎの無経験のオバサンではなかなかいただけないくらいの額は出ています。